F3日目V(ウトロの夕日

 
 摩周第一展望台、摩周第三展望台と、順に(第二がない)摩周湖を眺めてから道なりに下っていきますと、硫黄山があります。


 ごらんのように噴気孔から白煙をあげていまして、きつい硫黄臭がします。

 この付近がまだ活発な活動を続けていてる火山地帯だということを物語っていますね。








   
 近くにこんな色のススキが生えていました。
 ちょっと分かりにくいかもしれませんが、赤茶けた色です。










 九州の宮崎県・霧島には“えびの高原”という高原の温泉地があります。
どうして“えびの”という地名がついたかといいますと、あたりに漂う硫黄の影響で、あたり一面に生えるススキの穂が赤茶けたエビ色に変色するからなんですね。 この硫黄山のススキも同じ理由で、こういう色に変色したのでしょう。
 
 そして、ここの駐車場でキタキツネを見ました。

        

 
 登別温泉に行く裏道でも見かけました。

    

 3匹別々ですよ。
野生なんでしょうが、観光客が餌をやるために、もう人間を怖がらないし、餌を待っているようなところがありました。
 
 この硫黄山は屈斜路湖の近くになるのですが、こんなに活動が続いている地帯ですから、当然に温泉が湧いているはずです。 屈斜路湖湖畔にはかなり多くの興味深い温泉があるようですよ。
 
 湖畔の砂を掘るとそこから温泉が湧き出してくる“砂湯”や“和琴温泉”“コタン温泉”などなど、全国でも屈指の無料温泉地帯、野趣満点の露天風呂地帯のようです。
 そういった温泉には強く心を引かれる私ですが、しかし時すでに午後4時を回っていました。
3日目の宿泊はウトロに予約していましたので、急がないといけません。 ウトロまで80キロ、2時間くらいはかかるでしょう。 後ろ髪をひかれつつ、屈斜路湖を後にしました。 
 
 ウトロに向けてただただ車を飛ばす。。
いやぁ、交通量も少ないですから、他車もよく飛ばします。 交通の流れがスムーズな安定速度が時速80キロくらいでしょうか(^_^;) 硫黄山で宿に連絡を入れた時には「2時間半くらいでしょうか」なんてことを言ってましたが、1時間半で、ウトロから5`ほど手前にある“オシンコシンの滝”に到着です。
 なかなか優美な印象の滝でした。

 

 さて、今回の北海道ドライブで最初に予約を入れたウトロの宿「夕日のあたる家」です。
とらねこさんからの情報にHPのURLがありましたので、チェックしますと、“JALバーゲン期間の特別企画・お一人様1万円!”なんてやってましたので、すぐに予約をいれました。
 以前はユースだったようです。
 
 ここのお風呂も温泉でしたよ。
温泉の露天に浸かりながらオホーツク海に沈む夕日を眺める・・・ 贅沢なひと時ですが、到着したのがまさにその時刻でしたので、それはできませんでした。 が、せめてきれいな夕日を見たいとあせっている最中にフト思いたち非常口から外に出てみました。

 
 となんと屋上に上がれるではないですか。
別に客が屋上に上がれるように作ってあるわけではなかったのですが、しばし、ここでの落日を楽しみました。
 太陽がきれいに水平線に消えていく様はなかなか見ることができません。普通はもやっていますから。
 でも、ここでは最後まできれいに見ることができました。