L6日目T(風極の地・襟裳岬)

 
 北海道5泊目は帯広にしましたけれど、帯広周辺には寄ってみようと計画していた観光スポットは特にはありませんでした。
 
 6日目も早く起きて6時にホテル出発です。
 この日の最初の目的地は襟裳岬です。 そうです、作詞・岡本おさみ、作曲・吉田拓郎、唄・森進一、吉田拓郎レコード大賞を受賞した名曲『襟裳岬』の舞台ですよ。 そして苫小牧経由で登別温泉まで行く計画です。 苫小牧は、これまた作詞・岡本おさみ、作曲・唄・吉田拓郎の私が一番好きな歌『落陽』の舞台ですねぇ。
 
 北海道ドライブ6日目は、岡本おさみ&吉田拓郎デーというわけです。
 
 さて、帯広のホテルを出てから襟裳岬に向けて236号線を南下すると、「愛国駅」なんて標識がでていました。
 
 “愛の国から幸福駅へ”なんてキヤッチフレーズで、この二つの駅が有名になったのはいつのことでしたでしょうか? 百恵ちゃんが歌った「いい日旅立ち」という曲が昭和53年発売ですから、その頃のことでしたよね。
 
ああ 日本のどこかに 私を待ってる人がいる いい日旅立ち 幸福(しあわせ)をさがしに
 子どもの頃に歌った 歌を道連れに...
 
 幸せの駅がそこにあった♪♪♪
 
 この二つの駅が結ばれていた広尾線は昭和4年に開通しましたが、残念ながら昭和62年には廃止になってしまいました。 廃止になっても、この二つの元・駅には、今でも観光バスが乗りつけたり、私たちのようにレンタカーで訪れる人たちも多いようです。 駅前にはお土産物屋さんがいくつかありましたけれど、私たちが立ち寄った時間がまだ朝の6時半と早かったために、どこも開いてませんでした。駅舎の外と中には、ここを訪れた人たちの残した、名刺やキップ、その他のかきつけなどが貼り付けられていましたよ。 う〜〜〜〜〜ん(ーー;)
 
    

    

  

 脱線ですが、福岡と唐津を結ぶ“筑紫線”には「福吉」と「大入」という駅がありますよ。 おめでたい駅名でしょ。 「愛の国から幸福へ」がブームの頃に、週刊誌などで取り上げられたことがありますよ。 大きな話題にはなりませんでしたけど(^_^;)
 
 さてさて、この幸福駅あたりから雨が落ちてきました。
道を急ぐことにします。 太平洋と336号線が平行して走る広尾町あたりの336号線のことを“黄金道路”なんて言うらしいですね。または“えりも天馬とんがりロード”。
 
 実はこの付近では大雨だったために視界が悪く、ダイナミックな太平洋の様子を見ることができなかったのですよ。 そして、この道は“北海道の背骨”と形容される日高山脈が太平洋に落ち込むように連なっているために、海岸道路はとても険しいのです。
 平成8年2月に場所は石狩湾に面していたあたりだと記憶していますが、豊浜トンネル崩落事故というのがありました。 あのトンネルの上の急なこと。。。 336号線の太平洋に面したあたりも同じようなところなんですよ。 トンネルと、トンネルとまではいかない“覆道”がいくつもいくつも続いています。
 正直、怖かったです。大雨で、がけ崩れが起きる危険性もあるな、と\(゜ロ\)(/ロ゜)/ ですから、バリバリに飛ばして通過しました(^_^;) えっ、飛ばすほうがよっぽど怖いって(ー_ー)!!
 
 ままっ、そういうことで、幸福駅から襟裳岬まで2時間で到着です。
到着した時は運良く雨が小康状態。 急いで岬突端まで行きます。 風の強いこと。 これは雨のせいだと思っていましたが、実は襟裳岬は風速10m以上の風の吹く日が1年で290日以上あるというのです。 風速30m以上になるのも珍しくないとか。 それで“風極のまちえりも”とも呼ばれているようです。

    

    

 この後、急に強い雨が降ってきて、あわてて車に戻りましたが、ずぶぬれになりました。 まだ襟裳岬の雰囲気を十分に味わったとはいえませんでしたから、「襟裳岬風の館」というテーマ施設に入ってみました。 直径24mの巨大スクリーンで季節ごとの襟裳岬の様子が上映されるらしいのですが、なんと停電してしまいまして、見ることはできずじまいでした。
 
 あと、ここには望遠鏡が設置されていて、ゼニガタアザラシも観測できました。 下の画像で右から2つ目の鉄棒の真ん中へんの海に6頭くらいいたのが見えましたよ\(^o^)/

  

 「襟裳岬」という有名な歌があるのですから、当然に歌碑もありました。 一つは島倉千代子さんが唄った歌ですよ。