26 ローマ市内観光V(最終日@)
さて7泊9日のイタリア旅行ツアーもとうとう帰国日になってしまいました。この旅行記の前半で書きましたように、この日は第2班なら朝から帰国のためにフリータイムはなかったのですが、私たち夫婦は運良く第1班でしたから、午後2時までがフリータイムということになりました。
それならば有意義に過ごさないといけません。ローマの街をどういうふうに散歩するか・・・いろいろ考えましたけど、前日観光したコロッセオは雨の中でしたし、中までは見ていません。それでこのコロッセオから観光を始めることにしました。
まず私たちが泊まったホテルはローマ郊外にありましたから、コロッセオに行く方法を検討します。タクシーを使えば一番簡単ですが、バスと地下鉄を使っていくことにしました。何事も経験です。しかし、バス停は見つかったものの切符の買い方さえ分かりせん。「売店で買う」ということは聞いていたのですが、その売店のおじさんに身振り手振りで「バスチケット」なんてやっても理解してもらえないのです。
おじさんも質問するのですが、英語さえ分からない身にイタリア語が分かるはずがないです。仕方ないので、「バスが来たら乗ってみて、そこでほかの乗客がどう料金を払うのかを見ればいい」なんて考えて、来たバスに乗ってみました。
ところが乗る乗客降りる乗客誰もが料金を支払わないのです。「んッ?みんな定期券か?」でも誰も定期券さえ運転手に見せません。
「どうなっているんだろ?確かバス料金は1ユーロとかなんとか言っていたよな?」
なんて不安がっているうちにバスは地下鉄の駅に到着します。「え〜〜〜い、ままよ!!」と結局料金は支払わないままにバスを降りました。(あとからまた書きます)
地下鉄はさすがに改札口がありますから、キップを買って乗車。どうにかコロッセオに到着しました。だがなんとコロッセオに入場する時に、なんとチケット売り場にはおつりがないんですよ。入場料は確か8ユーロだったと思いますが、10ユーロからのおつりがない。。まだ開場したばかりだというりに、おつりを用意してないんですね。日本では考えられないことです。
ちょうどそこに日本人の男子学生さんがいまして、その学生さんも10ユーロしか持ち合わせていなかったので、とりあえず私が3人分の入場料24ユーロを支払い、あとからその学生さんから8ユーロ返してもらいました。この学生さんは3週間の日程で、ギリシア、イタリア、フランスとバックパッカー旅行をしていました。若さゆえの行動力。羨ましいものです。中年のバックパッカーというのは、似合わないですよね。
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映画『グラディエーター』を見ると、地下からトラなどの猛獣が飛び出しますよね。こんなふうな構造になっていたんですね。
「ここで行われていた血生臭い興行は、大ローマ帝国滅亡の遠因なんだろうな」なんて分かったような分からないような感慨を持つ私でした。
コロッセオの横に“凱旋門”がありましたが、これがフランスはパリの凱旋門のモデルだそうです。
ナポレオンがローマを征服した時に気に入ったものでしょう。そしてコロッセオですが、随分と原型が残っているようですが、これでも3/4は失われてしまっているそうです。
(最終回へつづく…)