全ては吉田拓郎から始まった23(ああ,感動のハレアカラT)
さてと,台所の方から「アロハ・コーヒー」の香りが漂ってきたところで,
続きといきましょう。
朝7時にカアナパリを出発して,ハナ・ハイウェイをハナまでひた走り,
さらに,東マウイを一周した私たちは,午後3時過ぎにクラの手前の
ガソリンスタンドで,その日2回目の給油を終えたのでした。
たしか,クラ病院の近くだったと思います。ホノルルのような都会とは
違う,本当にアットホームな感じのおばあちゃんが店番をしてた,
のんびりムードのガソリンスタンドでしたよ。
37号クラ・ハイウェイから,377号ハレアカラ・ハイウェイへと車を走らせ,
いよいよ山頂へ向けてのドライブです。
下から見上げる山頂付近は,雲に隠れて見えないけど,
山頂は,きっとその雲の上だろうな… 晴れてるといいけど…
そんな期待を胸に,道はどんどん山頂に近づいていきます。
公園管理事務所を過ぎた辺りかなあ,やっぱり雲の上に出ちゃい
ました。
もう視界をさえぎるものは,なにもありません。
それにしても,
マウイをとりまく空はなんと青々としているのでしょう…
遠くに浮かぶ雲は,なんと美しいのでしょう…
眼下に見えるマウイはなんと美しいのでしょう…
そして,なんとすがすがしい風なのでしょう…
*3055Mのハレアカラ頂上にて(左後方に,ハワイ島のマウナケアが…)
ビジター・センターの少し手前だったと思います。
思わず,車を止めてその爽快な眺めに見とれてしまいました。
これまで,あそこまで,広く遥かな空の広がりを経験したことは
ありませんでした。
飛行機がいくら高い所を飛んでるからといっても,
あの小さな窓からの眺めは,やっぱり窮屈ですからね。
これまで,何度も書いてきましたけど,3年前の12月に来たハレアカラは,
それはもう最悪のコンディションだったんですから…
天候は,みぞれまじりで,最高に寒かったですし,なにせ視界は0状態
で,ただ高い山に登っただけって感じだったんです。
それがどうですか。 この8月のハレアカラの爽快さといったら…
ビジターセンターの駐車場に着いたら,ポロシャツの上に
なにか着る予定だったんです。 それが,その必要もないじゃないですか。
高3の息子なんか,Tシャツ脱いで裸になっちゃいましたよ。
まあ,これははっきり言って「アホ」ですけどね…
午後4時ごろだったでしょうか。ビジターセンターの駐車場は,
ガラガラに空いてました。
私たちは,手前にトイレがありますよね,そこへ入って
一息ついたのでした。
3年前は,あそこのトイレで,みぞれと寒さをしのいだよなあ…
さあ,いよいよクレーターだぞ!!
全ては,吉田拓郎から始まったのです。