@1997年夏 尾瀬
 この尾瀬への旅行記には,いくつかの尾瀬とその周辺の地名が登場します。「尾瀬に入る」「尾瀬を歩く」そして「尾瀬から出る」場合,それらの地名は大きな意味を持ってきます。なぜなら,尾瀬にはマイカーで入ることができませんから,全て自分自身の足が頼りです。ですから,「どこから入って,どこで宿泊し,どう移動して,どこから出る」ということが,あらかじめきちんと計画されてなければいけません。尾瀬の場合,行き当たりバッタリというわけにはいかないんです。
 わたしたちは,「大清水」(おおしみず)から入り,尾瀬沼畔で1泊。翌日,見晴(みはらし)地区まで移動してもう1泊。さらに翌日,尾瀬ヶ原を縦走して「鳩待峠」(はとまちとうげ)から出る,という行程をたどりました。これだけ説明しただけでもいくつかの地名が出てきましたが,もし,この旅行記を読まれて尾瀬散策の参考にされる場合は,ぜひとも尾瀬周辺の詳しい地図をご覧になりながら,場所を確認していただきたいと思います。参考までに,尾瀬のガイドマップを用意していますが,見やすいものではありませんので悪しからず。
  


(谷川岳・天神平にて)
 ♪夏がく〜れば想いだす 遥かな尾瀬 遠い空…
 
 尾瀬は,以前からどうしても行ってみたかった場所
でした。きっかけは,小学校6年生の教科書(光村
図書)に「守る,みんなの尾瀬を」という説明文が掲
載されていたことです。残念ながら,現在の教科書
には掲載されていません。
 尾瀬へ入るには,わたしが知り得る限りでは,3か
所からの入り方があります。福島県側の桧枝岐
(ひのえまた)村
から入る方法,そして,群馬県側の
鳩待峠
大清水から入る方法です。
わたしは,大清水から入る方法を選びました。
 8月24日夜,広島を出て中央自動車道〜長野自
動車と経由して,新潟県十日町市を観光。十日町
から六日町へ移動して六日町ICから関越自動車道
へ。越後湯沢から日本最長の自動車用トンネル
「関越トンネル」(約11km)を抜けて,水上ICで降り
ました。その後,谷川岳天神平ロープウェイで谷川
岳下まで行きましたが,あいにく谷川岳はほとんど
見えず残念。でも,その後寄った宝川温泉の露天
風呂は最高でした。
 8月25日午後,翌日の尾瀬入りのために,水上
町の宝台樹(ほうだいぎ)キャンプ場に入りました。
広島からですと,距離的に一気に尾瀬に入ること
は難しいのです。

  高原ムード満点の宝台樹(ほうだいぎ)キャンプ場
(戸倉のバス停にて)
     (大清水 着)
 さて,わたしのようにマイカーの場合,鳩待峠か大
清水へ直接行って駐車,または戸倉の有料駐車場
へ駐車してバスで鳩待峠や大清水へ移動という方
法が考えられます。
 わたしは,戸倉の駐車場へ置いてバスで移動とい
う方法を選びました。こうすると,行きの戸倉〜大清
水間が約15分,帰りの鳩待峠〜戸倉間が約30分
という行き帰りがバスの移動が可能となり,安くあが
ると思ったからです。結果的にこの方法を選んで良
かったです。
 ちなみに,鳩待峠の駐車場は狭いですし,初夏の
土・日曜などのピーク時には混雑が予想されます。
それに比べて,大清水側の駐車場には余裕があり
ます。初夏の水芭蕉の季節は,ほとんどの人が鳩
待峠を利用して尾瀬ヶ原に入りますから,もうその
混雑ぶりといったら半端じゃないらしいですよ。
 この時は,現在(2003年)高校1年生になった三男
がまだ小学校4年生でした。わたしたち夫婦は,ふ
だんから夜の散歩をしてまして,ある程度歩き慣れ
ていましたが,三男の場合は,ちょっと不安がありま
したので,夏休みに入って毎晩のように散歩につき
あわせましたよ。(笑)
 さて,右の写真はいよいよ尾瀬に向かって大清水
側の入り口を出発するときに撮ったものです。わたし
は,歩きには自信を持っていましたけど,女房や息
子はどうなることやら…
 あこがれの尾瀬に向けて,いざ出発!

 さあ,これから尾瀬へ向けて歩くよ〜!(大清水にて)